健康寿命を延ばす歯科医療
中高年から寝たきり予防
近年は、ランニングする人が多く、高齢者になっても健康でいたいと思う人は少なくないと思います。
身体の老化現象は、口の中にもでてきます。
加齢に伴って身体の生理的な機能低下し、ストレスに対して抵抗性がなくなっていき生活に障害を生じ、寝たきり状態や死亡などに陥りやすい状態をフレイルといいます。
お口のフレイルは、オーラルフレイルといいます。フレイルの状態は、初期であればあるほど回復し易いです。
オーラルフレイルを抱える人は、そうでない人に比べて、
身体的フレイル2.4倍、
サルコペニア(筋肉減少症)2.1倍、
要介護認定2.4倍という報告があります。
オーラルフレイルは、虫歯や歯周病などで、歯がなくなり、噛めない入れ歯、食物をよく砕けない被せ物などが入っていると、お口の機能が徐々に低下します。
機能低下していくと食欲不振、低栄養となり、最終的に要介護になります。
それらを早期に発見し、改善することで、いつまでも美味し食事ができて健康寿命を延ばす事ができます。
当院では、口腔機能低下の検査、治療も行っています。
食べこぼし、噛みづらい、食事に時間がかかる、むせ込む、タンが絡む、薬が飲みにくい、があれば、オーラルフレイルかもしれません。
オーラルフレイルの検査は、採血ように痛い事はしません。
検査は、2018年に健康保険適用になり国も要介護者の増加への対策を考えてきたと思います。
検査適応の年齢も60歳から最近50歳に変更されました。
健康保険適用の検査は、7項目あり、3項目以上該当すれば口腔機能低下症と診断されます。
検査項目は、
・お口のなかの清掃状態
・お口の中の乾燥状態
・噛む力
・舌・唇の運動機能の状態
・舌圧の測定
・咀嚼機能検査
・嚥下機能検査
の7つです。
治療は、該当する検査項目で治療計画がたてられますので。個人個人によってかわります。
健康保険適用の治療は、国の定めた規則がありますので、それに沿って行っていきますので、ご了承ください。
オーラルフレイル治療で、筋肉のトレーニングがありますが、途中でトレーニングやめてしまうと戻ってしまいますので、患者様の協力が必要となります。
先ずは、健康寿命延ばし死ぬまで美味しい食事を摂るには。
虫歯や歯周病などで、歯がなくなり、噛めない入れ歯、食物をよく砕けない被せ物などをきちんと治す事が大切です。
口腔機能低下(オーラルフレイル)の治療は、総合的な歯科治療が、必要ですので、検査、治療に関しては主治医と良くご相談ください。