歯科矯正治療はいつから
歯科矯正治療はいつから始めれば良いのかわからない方が多いと思います。
歯科矯正治療は早ければ早いほど良いと言うわけではなく各の歯並びの(不正咬合)の状態がどのような原因でできているかによって治療の時期が変わります。
大まかな歯科矯正治療のステージと悪い歯並びの状態をお話しします。
ざっくりした歯科矯正のステージは、子どもの矯正治療と大人の矯正治療になります。 子ども矯正治療(小児矯正)は、暦年齢で2歳から11歳位まで、6才臼歯の前方の歯に乳歯がある状態。大人の矯正治療は、11歳以上から、6才臼歯の前方の歯がすべてはえている状態。大人の矯正治療は、いつからでも歯科矯正治療は、始められます。
歯並びの悪い状態を大きく分けると、次の3つになります。
1. 上あご、下あごの骨格自体に異常がある場合。
2. 歯の大きさとあごの大きさが合わない場合。
3. 口の周囲の筋肉の異常によって起きている場合。
あごの骨格に異常がある場合は早期から治療を必要とし、顎の成長のコントロールが必要になり、あごの成長が終わるまで長期間治療しなければならないことが多いです。
歯の大きさとあご(歯が並ぶ)の大きさにアンバランスがある場合歯の大きさとあごの大きさのスペース不足量が5から8ミリな位ならば顎を広げることにより改善が見込まれるので顎を広げれば良いと思います。治療時期は、上下の前歯が出てからが良い。逆にスペースの不足量が10ミリ以上なら永久歯を抜歯した方が良いと思います。この場合、永久歯がはえそろうまで観察します。スペースがあまりにも不足してるのに抜歯しないと前歯が前方に出てしまい出っ歯になってしまいます。
口の周りの筋肉の機能による歯並びが悪くなっている場合は筋のトレーニングを行う必要がありそれを行える年齢であればそれを行える年齢であれば早期に改善した方が良いと良いでしょう。また口の周囲筋によるに関しては2018年に口腔機能発達不全症と言う新しい病名が保険に掲載され健康保険適用となっております。健康保険適用には一定の診断基準がありそれにご相談ください。
まとめると、
・上あご、下あごの骨格自体に異常がある場合は、早期に治療開始。
・歯の大きさとあごの大きさが合わない場合は、あごを広げて間に合う場合は、上下前歯がはえてから開始。
・口の周囲の筋肉の異常によって起きている場合は、早期に開始。
大まかな目安としてお話ししましたが、上記の要因が複合して歯並びが悪くなっている事が多いですので、ご心配な方は、遠慮なくご相談ください。
次は、歯科矯正治療を受けるまでの順序についてお話しします。
矯正治療を始めるまでの流れは、相談→矯正基本検査→検査結果、治療法、期間等の説明→矯正治療開始の順序になります。
矯正相談は、お口の状態を拝見させていただき、現状と今後の成長変化、治療法等の概要をお話しします。
矯正基本検査は、レントゲン検査(パノラマレントゲン、セファロレントゲ)口腔内写真、口腔内模型の検査をして診断します。

レントゲン検査

口腔内写真

口腔内模型