セラミック治療とは?治療の種類とメリット・デメリット

歯科コラム 2025年04月25日(金)

こんにちは。横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」です。

セラミックの歯の治療をしている女性

セラミック治療は、セラミックという素材を歯に詰めたり被せたりする治療です。セラミックは陶器を加工した素材なので、保険診療の素材よりも透明感やツヤ感、色調に優れており、本物の歯のような歯に仕上がるという特徴があります。

自費診療になるので保険診療よりも高額になりますが、セラミック治療を選択する人は多いです。

ここでは、セラミック治療の種類やメリット・デメリットなど、セラミック治療について解説します。セラミック治療を検討している方は、参考にしてください。

セラミック治療とは

セラミック治療の様子

セラミック治療とは、セラミックという素材を使用した歯科治療の一種です。

虫歯などが原因で歯を削ったり抜いたりすれば、補うために詰め物や被せ物をします。その際に、保険診療であれば銀歯や歯科用のプラスチック素材を使用しますが、自由診療ならばセラミックを選ぶことができます。

色調を細かく調整できるため、周囲の歯に合わせることができ、仕上がりが非常に自然です。セラミックの審美性の高さから、近年では虫歯治療だけではなくホワイトニングや矯正治療の一環でセラミック治療を選ぶ方も増えています。

また、セラミックは経年劣化によって変形することがなく、金属を使用していないので金属アレルギーの心配がないという点も特徴です。

セラミック治療の種類

セラミック治療の種類を説明する歯科医師

セラミック治療にはさまざまな種類があり、治療ごとに目的や治療方法が異なります。セラミック治療の種類を知り、自分の希望や条件、口腔内の状態に合った治療を選びましょう。

セラミックインレー

セラミックインレーは、虫歯治療後の詰め物をセラミック素材で行う治療です。

保険診療の銀歯を選んだ場合、口を開けたときに銀歯が目立ちます。また、銀歯は経年に伴い銀が溶け出し変形することで、虫歯の再発リスクが生じたり、溶け出した銀によって歯茎が黒ずんだりするリスクがあります。

一方で、セラミックは本物の歯のような仕上がりになるため、治療跡が目立ちません。変形も起こりにくいため、虫歯の再発予防にもつながります。

セラミッククラウン

セラミッククラウンは、歯が大きく欠損した部分へセラミックの被せ物を被せる治療です。虫歯治療などで歯を削る部分が多くなってしまった場合や、ケガなどで歯を大きく破損した場合などに行われます。

被せ物には保険診療の銀歯や歯科用プラスチックで作られた被せ物もありますが、セラミッククラウンは審美性の高さが特徴です。

ただし、セラミックは強い外力が加わると割れる可能性があるため、食いしばりや歯ぎしりの習慣がある場合や、奥歯の治療の場合は注意しなければなりません。セラミックの中でもジルコニアなど強度の高い素材の使用が推奨されます。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の形や色を整えることを目的として行われる治療です。歯はエナメル質・象牙質・歯髄の3つの層から構成されており、ラミネートベニアでは一番外側のエナメル質の部分を薄く削ってセラミックで作られた薄いシェルを貼り付けます。

これにより、歯の色や形、スキマを整えることができるため、すきっ歯の改善や前歯など目立つ部分の色や形を整えたい場合に有効な治療です。歯の削る量が少ないため歯への負担は少なく、少ない通院回数で治療を終えることができます。

セラミック治療を受けるメリット

セラミック治療を受けるメリットイメージ

セラミックは審美性の高さを誇る治療であり、メリットが多いです。ここでは、セラミック治療を受ける主なメリットについてみていきましょう。

天然歯のように美しい見た目に仕上がる

セラミック治療を受ける最大のメリットは、天然歯のように美しい見た目に仕上げられるという点です。天然歯は特有の透明感やツヤがありますが、セラミックは天然歯に近い透明感、艶を再現できる素材です。

また、色調を細かく微調整することができるため、周囲の歯に色も馴染みます。ホワイトニング目的でセラミック治療を受ける際には、明るめの色を選ぶことでより白く綺麗な歯を手に入れられます。

歯の白さを維持できる

前述したように、セラミックは白さや透明感など審美性に優れていますが、長期間使用していても歯の白さを維持できます。天然歯は食べ物や飲み物によって黄ばみが生じやすく、歯磨きをしても蓄積された黄ばみは落ちにくいです。

また、保険診療の白いプラスチック素材も変色が起こりやすいため、経年劣化による黄ばみが生じる可能性があります。

一方で、セラミックは表面がツルツルしているので汚れが付きにくく、変色が起こりにくいです。そのため、歯の白さを維持したい方は、セラミック治療を選択する傾向があります。

虫歯予防になる

保険診療の詰め物や被せ物は経年劣化が起こりやすく、劣化すれば接着面に隙間が生じます。この隙間から虫歯菌が侵入すれば、虫歯が生じます。

つまり、時間が経過すると虫歯の再発が起こる原因は、素材にもあるといえます。セラミックは劣化しにくい素材なので、セラミック治療を受けると保険診療よりも虫歯を効果的に予防できるでしょう。

金属に関連するリスクを回避できる

セラミック治療の中でも、金属を使用しない治療法を選べば、金属アレルギーやメタルタトゥーのリスクを回避できます。金属アレルギーは突然発症することもあるため、金属アレルギーがない方でも治療後にアレルギー症状が出る可能性もあります。

また、銀歯や金属の土台など金属を使用すれば、唾液に長く晒されることで金属が溶け出していきます。そうすると、歯茎が黒ずむメタルタトゥーが起こる可能性があります。

メタルタトゥーは歯磨きでは落とすことができないため、ピーリングやレーザーなどの治療が必要です。

このリスクを回避できるのは、セラミック治療の大きなメリットです。

ただし、メタルボンドという素材は内側に金属を使用しています。アレルギーやメタルタトゥーが心配な方は避けましょう。

セラミック治療を受けるデメリット

セラミック治療を受けるデメリットイメージ

セラミック治療には、メリットばかりではなくデメリットもあります。セラミック治療を受ける前に、デメリットについても理解しておきましょう。

費用が高くなる

セラミック治療は基本的に自費診療なので、保険診療よりも費用は高額になります。保険が適用されない理由は、セラミック治療の目的が審美性を高めるものだからです。

自費診療の場合、歯科医院が自由に費用設定できるため、歯科医院ごとに価格が異なります。

強い衝撃で割れることがある

セラミックは陶器素材なので、強い衝撃を受ければ割れる可能性があります。例えば、転倒して口元をぶつけた場合や、スポーツで選手や道具と衝突した場合、車やバイクの事故で顔をぶつけた場合などの強い衝撃が挙げられます。

また、歯ぎしりや食いしばりも歯に大きな負担がかかるため、セラミックが割れる原因になります。衝撃で割れることを防ぎたい場合は、セラミックの中でも強度の高い素材を選ぶと良いでしょう。

歯を削る量が多くなる

セラミック治療を選択した場合、銀歯に比べると歯を削る量が多くなります。セラミックの耐久性を高めるためには一定の厚みを持たせる必要があり、天然歯を多く削ることになります。

健康な歯を削ることに抵抗があるという場合、デメリットになるでしょう。

まとめ

セラミックの歯になり笑顔に自信が出た女性

セラミック治療には詰め物や被せ物、ラミネートベニアなどの治療があり、保険診療よりも美しい見た目に仕上げられるというメリットがあります。自費診療になるので費用は高くなりますが、保険診療後に再度治療することを考慮すれば、手間や費用を抑えられるでしょう。

セラミック治療のメリットとデメリットを比較し、治療について検討してみてください。

セラミック治療を検討されている方は、横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、わかりやすい説明と精密でなるべく痛くない治療を提供することを意識しながら、さまざまな診療にあたっています。虫歯・歯周病治療や小児歯科、予防歯科だけでなく、矯正治療などにも力を入れています。

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