歯のコラム

2022.09.22

虫歯についてのお話し

虫歯についてお話をする前に歯の構造についてお話しいたします。

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄(俗に言われる神経)の三層構造になっています。
歯の根っこの部分は外側からセメント質と象牙質、歯髄からなっています今回は歯の根っこの部分は除いてお話しいたします。

歯の外側にあるエナメル質は95%がハイドロキシアパタイト結晶という無機質5%水分と有機質でなっています。
象牙質は、無機質70%、有機質18%、水分12% からなっています。
象牙質は硬くて脆いエナメル質の裏打ち して脆さを補強しています。
虫歯は、エナメル質が溶けることによってしょうじます。 エナメル質はカルシウムとリンからなるハイドロキシアパタイトという結晶からなっていますが、結晶のカルシュウム、リンが、虫歯菌の出す酸によって溶けることで結晶が壊れていきますが、初期の虫歯場合は、結晶内にカルシュウム、リンなどが再び入ることで再生します。

また、食事により、口の中が酸性になり、この時歯のカルシュウム、リンなど溶け出しますが、唾液の働きによって中性に戻りますこの時.溶けだしたカルシュウム、リンなどは、再び入りますので、食後1時間くらいは、ブラッシングを控えた方がよいでしょう。
エナメル質の虫歯の自然治癒を促すためにフッ素を歯に塗ることは、有効です。
虫歯になってしまうのは、虫歯菌だけでなく食事のとり方など色々な要因が相まっています。
健康保険の範囲では、磨き残し検査、初期虫歯があればフッ化物塗布ができますが、より詳しく虫歯のなりやすさと虫歯のリスクに抵抗する要因のバランスを考えた虫歯予防は自由診療になります。

Q&A

【Question】

エナメル質は、歯が生えたら変化しないのでしょうか?
【Anser】
エナメル質は、生えてから結晶の成長が続きます次第に結晶の間隔が狭まるとともに石垣を積みが積み合わせたような構造になっていきます。

【Question】

フッ化物濃度は、高ければ高いほどよいでしょうか?
【Anser】
初期虫歯がある場合に高濃度のフッ素を塗ることは、エナメル質内部へのフッ素の侵入を邪魔しますので、高ければよいわけではありません。個人個人のお口の中の状態で判断した方がよいでしょう。

【Question】

年齢によりフッ素濃度は、変えた方がよいでしょうか?
【Anser】
年齢によって変える必要があります。

【Question】

フッ素を塗ることで、虫歯にならないのでしょうか?
【Anser】
フッ素塗布は、虫歯になりにくくしますが、歯磨きで汚れを落とすことが、一番です。

【Question】

虫歯予防でシーラントは、どうですか?
【Anser】
シーラントは、虫歯になりやすい方、歯の溝が深い時には、有効です。シーラント材を歯に接着させるのに歯の表面を薬剤処理により、エナメル質が損傷するリスクがあります。

【Question】

cap systemは、できますか?
【Anser】
当クリニックは、Cap system認定クリニックです。(但しCap systemは、まだ、研究段階で完全に証明されていませんので、自己責任でお受けください。)

【Question】

歯科医院でのフッ化物塗布は、どのくらいの頻度で、行えばよいのでしょうか?
【Anser】
年1~2回(6か月に1回)で良いでしょう。

【Question】

フッ化物塗布は、大人でも有効でしょうか?
【Anser】
エナメル質は、年齢とともに成熟し、虫歯になりにくくなりますが、歯周病で歯ぐき下がることで歯の根が見えてくるとそこから虫歯になりやすくなるので、有効です。

【Question】

子どもの歯に時々白い斑点が見られますが、フッ素と関係がありますか?
【Anser】
歯ができる過程の初期に過剰なフッ素を摂取すると白い斑点が現れる事があります。日本では、上水道に高いフッ素濃度なく、フッ素が原因の白斑は、考えにくく、他の原因よると考えられます。

【Question】

フッ素以外で虫歯予防は、できますか?
【Anser】
できます。虫歯の原因などリスク因子とそれらに対する防御因子を調べ、それを行うことによって予防は可能です。

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