床矯正の費用は?治療期間やメリット・デメリットも

歯科コラム 2026年06月26日(金)

こんにちは。横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」です。

床矯正器具を持つ子ども

子どもの歯並びが気になり始めたとき、矯正治療を検討する保護者の方は少なくありません。そのなかでも注目されているのが、床矯正(しょうきょうせい)です。床矯正は、成長期の子どもに適した矯正方法で、顎の成長を促しながら歯並びを整えることができます。

しかし、治療にかかる費用や期間、メリット・デメリットをしっかり理解しておく必要があります。

この記事では、床矯正にかかる費用の目安や費用が高くなるケース、治療期間、メリット・デメリットについて詳しく解説します。床矯正を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは

床矯正器具

床矯正(しょうきょうせい)とは、歯を動かすのではなく、顎の幅を広げることで歯が正しく並ぶスペースを確保するための矯正治療です。主に小児期に行われ、成長期の子どもの顎の柔軟性を活かして、永久歯が正しい位置に生えるように導くことを目的としています。

使用するのは取り外しが可能な装置で、家庭での装着と管理が治療の効果に直結します。この治療法は、抜歯を避けたい場合や、将来的な本格矯正治療の負担を減らしたいという希望に応えるものとして注目されています。

床矯正の費用

床矯正の費用

床矯正の費用は、治療する範囲や装置の数、歯科医院の方針によって変わりますが、一般的に10万円〜40万円程度が相場とされています。また、床矯正は自由診療となるため、治療費は基本的にすべて自己負担になります。

治療を検討する際には、通院ごとの調整費用や再診料なども合わせて確認しておくと安心です。

費用の内訳

床矯正にかかる費用には、いくつかの要素が含まれており、それぞれの段階ごとに料金が発生することがあります。ここでは、主な費用の内訳を見ていきます。

ただし、通院のたびの費用などがかからないトータルフィー制度を導入している歯科医院もあります。支払い方法や費用の内訳については、事前に確認しておくと良いでしょう。

精密検査・診断の費用

床矯正を始める前には、あごの大きさや歯の位置、噛み合わせの状態などを詳しく調べるための精密検査を行います。レントゲン写真や歯型の採取、口腔内写真の撮影などが一般的な検査内容です。

この検査の費用は、おおよそ2万〜5万円が相場です。

矯正装置の費用

床矯正の中心となる装置には、5万円〜20万円ほどの費用がかかります。装置の種類や使用する素材によって金額に幅があります。

たとえば、上下の歯列に装置を用いる場合は、費用が高くなる傾向があります。装置を複数回作り直す必要がある場合も追加費用が発生する可能性があるため、治療方針を事前にしっかり確認しておきましょう。

定期的な通院にかかる費用

床矯正では、2週間から1か月ごとに通院して、装置の調整や歯の動きの確認を行います。この際にかかる診察費や調整料は、1回あたり3,000円〜5,000円程度が一般的です。

治療期間が長引くと通院回数も増えるため、トータルの負担額も大きくなる可能性があります。

保定装置の費用

歯並びが整ったあと、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)の費用も必要です。リテーナーには取り外し式や固定式があり、費用は1万円〜6万円ほどが相場です。保定期間は治療と同じくらい大切なため、費用だけでなく継続できるタイプかどうかも確認しておきましょう。

床矯正のメリット

床矯正のメリット

床矯正には、ほかの矯正方法では得られない多くの利点があります。ここでは、代表的なメリットを具体的に紹介します。

抜歯を避けられる可能性がある

床矯正では、装置によって顎の幅を広げることで、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保します。この方法によって、歯の生えるスペースが不足している場合でも、歯を抜かずに治療できる可能性が高まります。

特に、成長期の子どもにとっては、健康な歯を残せるというのは大きなメリットです。永久歯を抜かずに済むことで、将来的な噛み合わせや見た目のバランスも保ちやすくなります。

自由に取り外しできる

床矯正で使用する装置は、固定式ではなく取り外し可能な可撤式の矯正装置です。食事のときや歯磨きのときには外せるため、食べ物が詰まったり、歯磨きがしづらくなったりする心配がありません。

固定式の装置では飲食制限がかかることもありますが、床矯正ではその必要がなく、お子さまのストレスも軽減できます。

口腔ケアがしやすい

床矯正の装置は取り外しができるため、歯磨きやうがいを普段どおりに行うことができます。固定式の矯正装置では歯と装置の間に汚れがたまりやすく、虫歯や歯ぐきの炎症を引き起こすリスクが高くなります。

一方、床矯正であれば、装置を外した状態で丁寧に歯磨きができるため、日常の口腔ケアがしやすくなります。これにより虫歯や歯肉炎を予防しやすくなり、治療中も健康な口腔環境を維持しやすくなるのです。

成長を活かせる

子どもの成長期は、あごの骨がやわらかく、発達が活発な時期です。床矯正ではこの成長をうまく利用しながら治療を進めることができるため、骨格と歯のバランスを整えやすくなります。

顎の成長を阻害することなく自然に歯列を広げていくので、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや発音の発達にもよい影響を与えます。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリット

床矯正は多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットや制限も存在します。ここでは、具体的なデメリットについて詳しく解説します。

装着時間を守る必要がある

床矯正は、装置を決められた時間しっかり装着しなければ効果が出にくい治療法です。基本的には1日12時間以上の装着が推奨されており、この時間を守らないと歯が思うように動かず、治療期間が長引く原因になります。

特に、学校や友達との関係などで装着をためらうこともあるかもしれませんが、継続的な装着がスムーズな治療には欠かせません。ご家庭での声かけや、装着を習慣化する工夫が必要になります。

適応できない症例もある

床矯正は、歯の生え変わりが進む成長期の子どもに効果を発揮する矯正方法ですが、すべての症例に対応できるわけではありません。例えば、骨格そのものに問題がある症例や、重度の受け口・出っ歯などは、床矯正だけでは十分な治療効果が得られない場合があります。

また、床矯正で歯列の幅を広げたあと、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯の位置を調整しなければならないケースもあります。全ての症例に対応できるとは限らないこと、床矯正後に本格的な矯正を行う場合もあることを理解しておく必要があります。

発音しにくくなることがある

装置が口の中にあることで、舌の動きが制限され、発音が不明瞭になるお子さまもいます。特に、装着初期は、サ行やラ行などの音が出しづらくなることもあります。

多くの場合は口腔内の適応とともに徐々に改善されますが、一時的にストレスに感じることもあるかもしれません。

食事のたびに装置を取り外す必要がある

床矯正の装置は、食事の際には取り外す必要があります。水を飲む程度のときには付けたままでも問題ありませんが、基本的には食事のたびに取り外すよう指示されることが多いです。

食事前後に取り外すたび、装置を清潔にしてから再装着するという手間がかかり、外食などの際には面倒に感じることもあるでしょう。装置を外したまま保管したり、紛失したりすると治療に支障をきたす場合もあります。

日常生活でスムーズに対応するためには、衛生管理や装置の管理に対する理解が必要です。

床矯正の治療期間

床矯正の治療期間

床矯正の治療期間は、お子さまの成長段階や歯並びの状態によって変わりますが、一般的には1年から3年程度が目安とされています。

ただし、これはあくまで目安であり、治療開始時期や装置の使い方などによっても期間は前後します。特に、子どもの顎の成長を利用する床矯正では、成長のスピードが治療期間に大きく影響します。

どのくらいの治療期間を見込む必要があるのか、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの2期治療が必要になるかどうかなどは、歯科医師としっかり相談しておきましょう。

まとめ

床矯正器具を持つ子ども

床矯正は、成長期の子どもの顎の発育を促しながら、歯がきれいに並ぶスペースを確保することを目的とした矯正方法です。治療費は装置代や検査費、通院費などがかかりますが、総額で10万円〜40万円程度が一般的な相場です。

費用だけでなく、毎日の装着時間や通院頻度、適応症例なども含めて検討することが大切です。治療の効果をしっかり得るためには、ご家庭でのサポートとお子さま自身の協力が欠かせません。

信頼できる歯科医院で十分に説明を受け、将来の歯並びや健康を見据えた判断をしていきましょう。

床矯正を検討されている方は、横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、わかりやすい説明と精密でなるべく痛くない治療を提供することを意識しながら、さまざまな診療にあたっています。虫歯・歯周病治療や小児歯科、予防歯科だけでなく、矯正治療などにも力を入れています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

植田 倫太郎

■この記事の監修者

植田 倫太郎

経歴
  • 平成元年 神奈川歯科大学 卒業
  • 平成4年 神奈川歯科大学大学院 歯科矯正科 修了、歯科矯正基礎研修終了
  • 平成14年 歯科クリニックで、一般歯科・予防歯科・矯正歯科・歯周病・インプラント等の治療を担当する
  • 平成14年8月 マンボウ歯科クリニック 開院
  • 令和3年10月 マンボウ歯科クリニック 閉院
  • 令和3年12月 藤沢SST歯科クリニック 開院
  • 令和5年5月 藤沢SST歯科クリニックを泉区に移転、立場駅前歯医者・矯正歯科クリニックに名称変更
修了研修・学会等
  • 1991 ALEXANDER DISCIPLINEBasis Course、ALEXANDER DISCIPLINE Advanced
  • 1992 ALEXANDER DISCIPLINE Advanced
  • 1992 Multiloop Edgewise Archi-Wire Technic-An Advanced Orthodontic Course、神奈川歯科大学歯科矯正基礎研修修了
  • 1993 Straight Wire,The Concept And Apppliance
  • 2006 Postgraduate course of Periodontics
  • 2008 Clear Aligner Course
  • 2014 Basic Complete Denture、Basic Removable Partial Denture、Drill Bite Taking
  • 2015 Diagno Basic Review Removable Partial Denture、The Surgical Microscope Principle Course、Advanced Micro Endoscopic Technique Training Course
  • 2016 Review Complete Denture
  • 2017 Review Crown Bridge、Caries Management By Risk Assessment
  • 2018 Drill Preparation Crown Basic
  • 2019 infection Control
  • 2020 Prostho Total
  • 2021 Basics of Occlusion RKI guideline
  • 日本矯正歯科会会員
  • 日本歯周病学会会員

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