2023.10.27

子どもの矯正

当医院の矯正治療は、第一期治療と第二期治療に分かれています。
第一期治療は、乳歯列から永久歯萌出完了までです。
第二期治療は、永久歯萌出完了後でいわゆる大人の矯正治療です。

子どもの矯正(小児矯正)

第一期治療(子ども矯正)は、お子様に負担の少ない治療を第一にお勧めします。
当院での第一期治療は、お口の周囲の筋の緊張を取り除いたり、機能回復、あごの成長を促進したりして、永久歯歯列(歯並び)への準備期間としています。
矯正装置には、日中1時間と就寝時に装着する装置から食事と歯を磨く時以外一日中、着けていなければならない装置があります。個々の歯並びの悪さ(不正咬合)によってどのような装置で治療していくか変わります。
また、成長期のお子さんの矯正治療は、成長に合わせて矯正装置を変えていかなければいけません。

装着の種類

可撤式矯正装置(ご自分で取り外ししてもらう)

機能矯正装置

口の周りの筋肉の緊張を緩和したり、気道の確保等をおこない歯列(歯並び)を適切な位置に誘導します。(図1,2,3,)

利点

装着している時間が、就寝時、昼間1~2時間で、装着時間が短い。食事時は、外すので、食品制限がない。歯みがき時も外して磨くので、今まで通りでよい。

欠点

一日装着して次の日装着しない、装着を指示通りしない、装着しないと治らない。歯の捻転(歯がねじれてはえている)は、治しにくい。

床矯正装置

あごを側方または前方に広げて、永久歯のはえ代わるスペースを確保する。
1~3歯を移動させたりする装置。(図4,5,6,)

利点

食事時は、外すので、食品制限がない。歯みがき時も外して磨くので、今まで通りでよい。

欠点

食事と歯みがき時以外は、装着していないといけない。一日装着して次の日装着しない、装着を指示通りしない、装着しないと治らない。歯の捻転(歯がねじれてはえている)は、治しにくい。

固定式矯正装置

歯に矯正装置が付いたままで、治療終了まで取り外ししない装置です。(図7.8.9)

利点

固定式なので、歯に持続的な矯正力がかけられる。

欠点

食事時は、食品制限がある。歯みがきが、難しくなる。

これらの装置は、不正咬合(悪い歯並び)の状態を精密検査、診断して、個人個人に合った装置をいれていきます。(当院の歯科治療は、検査をしないで診断することは、勘で治療することですので、おこなっていません。)

治療費用について

歯並びやあごの成長状態が個人個人で違います、治療を始める時期で第一期治療期間が変わりますので、一律いくらという料金体系でなく、装置ごとの費用を頂いています。
(装置は、あごの成長に合わせて交換が必要になります。)
既成も機能矯正装置(マルチファミリー、オーソテイン、U-concept、ムーシールドなど)…¥30,000円
拡大床、リンガルアーチ、バイオネーター、チンキャップなどオーダーメイドの装置…¥50,000円~
セクショナルアーチ(部分的なマルチブラケット装置)…¥120,000円(片顎)

矯正治療の注意点

※日本矯正歯科学会の記載例を引用

  • • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
    • 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
    • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
    • 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
    • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
    • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
    • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
    • 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
    • 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
    • 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
    • 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
    • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
    • 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
    • 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
    • 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
    • あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
    • 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
    • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
一番上に戻る
TEL:045-803-8866 矯正サイト WEB予約WEB予約