床矯正は痛い?痛みの原因と自宅でできる対応を解説
こんにちは。横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」です。

床矯正は、成長期の顎の発育を活かして歯並びを整える治療法です。「床矯正って痛くないの?」「子どもが痛がったら続けられないかもしれない」などの不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
床矯正は痛みが少ない治療法といわれていますが、装置に慣れるまでの間やネジの調整後に、違和感や痛みが生じることがあります。
この記事では、床矯正で痛いと感じる原因や対処法、注意すべきサインについて解説します。安心してお子さまの治療を進めるために、ぜひ参考にしてください。
床矯正とは

床矯正とは、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期の子どもを対象に行われる矯正治療です。取り外し可能な装置を使用し、顎の骨の成長を利用して顎の幅を少しずつ拡大していきます。
床矯正の特徴は、歯そのものを動かすのではなく、歯が自然に並びやすい環境を整えることです。そのため、将来的に矯正治療が必要になっても、永久歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
装置は自分で着脱できるため、食事や歯磨きがしやすい反面、決められた装着時間を守ることが求められます。
床矯正で痛いと感じる原因

ここでは、床矯正で痛いと感じる原因について解説します。
装置に慣れていない
床矯正を始めたばかりの時期は、口の中に装置が入っている状態そのものに違和感を覚えやすいです。特に、話すときや飲み込むときに舌が装置に当たる感覚が気になり、痛みとして訴えるお子さまもいます。
また、ネジを回した直後は、顎がゆっくり広がる過程で圧迫感が強く生じることがあります。ただし、数日もすればお口の粘膜が適応し、自然と気にならなくなることがほとんどです。
装置が粘膜に当たっている
装置のプラスチック部分の縁や、固定するための金属ワイヤーが頬の内側や歯茎に強く擦れている場合、物理的な痛みを生じやすいです。これが繰り返されると口内炎になり、装置をつけるたびにヒリヒリとした痛みをともなう場合があります。
この場合は、装置がお口に合っていないか、成長に伴ってお口の形とズレが生じている可能性があるため、無理に使い続けず歯科医院での調整が必要です。お子さまが「かたいところが当たる」「口の中にできものができた」などと言っている場合は、歯科医院を受診しましょう。
床矯正で痛いときに自宅でできる対応

もしお子さまが「痛い」「やめたい」などと訴えた場合でも、保護者の方が適切なケアを知っていれば、治療を中断せずに続けられるかもしれません。ここでは、家庭で実践できる対応について解説します。
やわらかい食事を心がける
床矯正で痛みがある場合、噛む刺激によって痛みが強くなることがあります。そのため、痛みが落ち着くまでは、やわらかい食事を意識するとよいでしょう。
おかゆやうどん、スープ、煮込み料理など、あまり噛まなくても食べられるものを選ぶと、顎や歯への負担を軽減できます。無理に硬いものを食べると痛みが長引く原因になるため、様子を見ながら食事内容を調整しましょう。
口腔ケアを丁寧に行う
お口の中が不衛生になると細菌が増殖し、装置による小さな擦れ傷が悪化して口内炎が生じやすくなります。炎症を防ぐためには、常に口腔内を清潔に保つことが大切です。
歯ブラシは毛先のやわらかいものを使い、歯や歯茎、装置の周囲をやさしく磨きましょう。小学校低学年頃までは歯磨きが不十分なケースが多いため、保護者の仕上げ磨きが必要です。炎症を抑える成分が含まれたうがい薬を併用するのも、粘膜のトラブルをしずめるのに役立ちます。
また、装置が不潔になると、細菌が繁殖して口腔内の炎症を引き起こす原因になります。装置も取り外すたびに洗って、清潔にしておきましょう。
鎮痛剤を使用する
痛みが強く日常生活に支障が出る場合は、市販の鎮痛剤を使用するのもひとつの方法です。お子さまに痛みを我慢させると、装置をつけるのを嫌がって治療を中断することにつながりかねません。
ただし、鎮痛剤は痛みを一時的に抑えるのみです。鎮痛剤を使っても痛みが改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。
床矯正で痛い場合に注意すべきサイン

床矯正による痛みや違和感は、多くの場合、装置に慣れる過程で一時的に生じるものです。しかし、中には通常の範囲を超えた痛みや、注意が必要な症状が隠れていることもあります。具体的には、以下のとおりです。
- 痛みが1週間以上引かない
- 同じ場所に何度も口内炎ができる
- 歯茎から出血している
- 頭痛を伴っている
- 耳の近くの顎関節にまで痛みが出ている
- 痛さで装置を1日中全くつけられない
これらの症状が見られる場合は、装置の調整が必要な可能性があります。特に、日を追うごとに痛みが強まる場合や、装着そのものを嫌がるようになった場合は、歯科医師に相談しましょう。
床矯正をスムーズに進めるためのポイント

床矯正は、正しく使えば強い痛みが出にくい矯正治療ですが、装置の使い方や生活習慣によっては負担が大きくなることもあります。ここでは、床矯正をスムーズに進めるために意識したいポイントを解説します。
装置の時間と使い方を守る
床矯正は、決められた装着時間を安定して守ることが大切です。装着したり外したりを繰り返すと、顎や歯にかかる力が不安定になり、かえって痛みを感じやすくなります。
「痛いから今日はつけない」という状態が続くと、再装着した際に強い圧迫感が出やすくなるため、無理のない範囲で装着を継続することが重要です。痛みがある場合は、装着を中断するのではなく歯科医師に相談しましょう。
治療の必要性を子どもに理解してもらう
床矯正を無理なく進めるためには、治療をやらされているものにしないことが大切です。治療の必要性をお子さま自身が理解できると、装着への抵抗感が和らぎ、治療に前向きになりやすくなります。
「歯がきれいに並ぶための準備だよ」「大人の歯が生えてくる場所をつくっているんだよ」など、簡単でポジティブな言葉で説明しましょう。怖がらせるような言い方や、「やらないと大変なことになる」といった脅しは、逆に不安や拒否感を強める場合があります。
また、痛みや違和感が出たときには、「少し押される感じがあるけど、ずっと続くわけじゃないよ」「つらかったら一緒に先生に相談しよう」と伝えることも大切です。子どもが「つらい気持ちを分かってもらえる」と感じることで、安心して治療に向き合えるかもしれません。
治療の意味を少しずつ共有しながら進めることで、痛みや違和感があっても「がんばってみよう」と思える気持ちを育てやすくなるでしょう。
ネジの調整は指示どおりに行う
早く広げたいからといって、指示された頻度以上にネジを回すのは非常に危険です。急激に拡大しようとすると、歯や歯茎、歯を支える骨に負担をかけ、強い炎症や歯根へのダメージにつながりかねません。
そのため、必ず指定されたペースを守ってネジ回しを行いましょう。もし耐えられない痛みが出た場合は、一旦戻して落ち着かせるなどの対処法を事前に歯科医師に確認しておくことも大切です。
痛みが出やすい時期を把握しておく
あらかじめ装置を始めた日やネジを調整した日の夜は痛みが出やすい、というサイクルを知っておけば、親子で心の準備ができます。「この痛みはあと3日くらいで消えるものだ」という見通しが立つだけで、お子さまの不安は大きく軽減されるでしょう。
カレンダーに調整日を記し、その日はやわらかいものを食べるなどのイベントにすると前向きに取り組みやすくなります。
定期的に通院する
床矯正は、装置の状態や顎の広がり具合を確認しながら進める治療です。定期的に通院することで、痛みの原因となる問題を早期に修正できます。「少しの痛みだから」と放置せず、気になることがあればその都度相談しましょう。
まとめ

床矯正は、成長期の顎の発育を利用して歯が並ぶスペースを整える矯正治療で、痛みが少ないとされています。ただし、装置に慣れていない時期や調整した直後には、圧迫感や違和感を痛みとして感じることがあります。
多くの場合、床矯正の痛みは一時的なもので、数日から1週間ほどで落ち着くケースがほとんどです。痛みが強い際は、鎮痛剤を使用したりやわらかい食事にしたりすると症状を和らげられるでしょう。
ただし、痛みが長引く、口内炎や出血を繰り返す、装置をつけられないほどつらいといった場合は、調整が必要なサインかもしれません。我慢せず、早めに歯科医師へ相談することが大切です。
床矯正を検討されている方は、横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、わかりやすい説明と精密でなるべく痛くない治療を提供することを意識しながら、さまざまな診療にあたっています。虫歯・歯周病治療や小児歯科、予防歯科だけでなく、矯正治療などにも力を入れています。

