小児矯正後に後戻りが起こるのはどうして?原因と予防法を解説

歯科コラム 2026年02月27日(金)

こんにちは。横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」です。

小児矯正後に後戻りが起こるのはどうしてか考えるイメージ

小児矯正は、子どもの成長を利用して歯並びや噛み合わせを改善する治療法です。

しかし、矯正が終了した後に歯が元の位置に戻る、いわゆる後戻りが起こるケースがあります。せっかく矯正をしたのに後戻りが起こるのは防ぎたいと考えることでしょう。

では、なぜ矯正治療による歯列の改善後に後戻りが起こるのでしょうか。また、どうすれば後戻りを防げるのでしょうか。

この記事では、小児矯正後に後戻りが起こる原因や、後戻りを防ぐ方法について解説します。お子さまの矯正治療を検討されている保護者の方は、ぜひ最後までご覧ください。

後戻りとは

後戻りについて模型を使って説明する歯科医

後戻りとは、矯正治療によって整えた歯が、少しずつ動く現象を指します。矯正治療では、歯に力をかけて正しい位置へと動かしますが、歯やその周囲の組織には元の状態に戻ろうとする性質があり、その働きによって歯がずれていくのです。

後戻りは矯正治療の失敗ではなく、自然な生体の反応のひとつといえます。だからこそ、矯正後のケアを続けることが大切なのです。

小児矯正後に後戻りが起きる原因

小児矯正後に後戻りが起きる原因を説明するイメージ

後戻りは、矯正治療を受けたすべての子どもに起こる可能性があります。ここでは、小児矯正において後戻りが発生する主な原因について詳しく解説します。

成長期の歯の移動に伴う変化

子どもは成長とともに顎の大きさや骨格が変化していきます。小児矯正で整えた歯並びであっても、成長過程で顎の幅や高さが変わると、歯の位置にもズレが生じることがあるのです。

例えば、下顎が急激に前方へ成長した場合、噛み合わせのバランスが崩れ、前歯にズレが生じることもあります。また、永久歯が生える位置や方向によって、歯並びの状態が想定外に変わるケースもあります。

そのため、治療が終わっても成長が落ち着くまでは注意深く経過を見る必要があるのです。

保定装置の不適切な使用

矯正治療が完了したあとには、リテーナーと呼ばれる保定装置を使って歯並びを安定させる必要があります。リテーナーには、取り外しができるタイプと、歯の裏側に接着して使う固定式のタイプがあります。

取り外し式のリテーナーの場合、決められた時間装着しないと、その効果は十分に発揮されません。そのため、お子さんがリテーナーをきちんと装着できているか、保護者の方が確認してあげることが重要なのです。

生活習慣や癖の影響

毎日の生活のなかで続いている何気ない癖や習慣も、後戻りに大きく関係しています。

たとえば、舌で前歯を押すような舌癖、指しゃぶり、頬杖、片方でばかり食べる噛み癖などは、歯や顎に偏った力をかけ続けます。こうした力が長期間にわたって加わると、矯正で整えた歯が少しずつ動くことがあるのです。

これらの癖は無意識に行っていることが多いため、自分では気づきにくく、改善するのに時間がかかることもあります。

親知らずの影響

小児矯正を終えたあとでも、まだ親知らずが生えていない場合は注意が必要です。親知らずはまっすぐに生えてこないことが多く、斜めや横向きに生えることもあります。

そうすると、前にある歯を押すような力がかかり、矯正で整えた歯並びが、少しずつズレることがあるのです。特に、もともと歯がきれいに並びきっていなかった場合には、押される力の影響が出やすくなります。

このような親知らずの影響を避けるためには、事前にレントゲンで親知らずの向きや位置を確認し、必要に応じて抜歯を検討する必要があります。矯正治療が終わってからも、親知らずの動きをきちんとチェックすることが大切です。

定期的なメンテナンスの不足

矯正治療が終わったあとも、定期的な歯科医院でのチェックが欠かせません。定期検診では、リテーナーがきちんと機能しているか、噛み合わせや歯の動きに変化がないかなどを確認します。

このようなメンテナンスを怠ると、小さなズレが見逃され、気づかないうちに後戻りが進行する可能性があるのです。また、虫歯や歯周炎といったトラブルが起きているにもかかわらず放置すると、歯を支える組織が弱くなり、歯並びが不安定になる可能性もあります。

小児矯正後の後戻りを防ぐためのポイント

小児矯正後の後戻りを防ぐためのポイントを説明するイメージ

後戻りを防ぐためには、矯正終了後のケアと習慣づけが非常に重要です。以下のポイントに注意することで、美しい歯並びを長く保つことができます。

リテーナーを適切に装着する

矯正治療が終わっても、歯を支える骨や歯ぐきはすぐには安定しません。そこで必要なのがリテーナー(保定装置)です。

リテーナーには、固定式と取り外しができるタイプがあります。どちらも歯の位置を安定させるために欠かせないもので、取り外し式のリテーナーの場合は装着時間を守って正しく使うことが重要です。特に治療直後は歯が動きやすいため、一定期間は毎日長時間の装着が推奨されます。

歯科医師の指示通りにリテーナーを使うことで、後戻りのリスクを大きく減らせます。

口周りの癖を改善する

指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、口を開けたままにする癖などは、歯や顎に持続的な力を加え、後戻りを引き起こす原因となります。こうした癖は無意識に行われていることが多く、本人だけでなく家族の協力も不可欠です。

改善するためには、日常の行動を見直すことと、必要に応じて専門的なトレーニングを受けることが有効です。歯科医院では、MFT(口腔筋機能療法)などを通じて、舌や唇の正しい使い方を指導してもらうことができます。

口腔ケアをしっかり行う

矯正治療後も、歯周病や虫歯にならないよう、毎日の口腔ケアは欠かせません。歯に汚れがたまると、歯ぐきが炎症を起こして歯を支える力が弱くなり、それが後戻りの原因の一つになることがあります。

正しい歯みがきの仕方を身につけるほか、保護者の方による仕上げみがきも当分の間は続けましょう。また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、矯正後の口の中を清潔に保ちやすくなります。

定期的に歯科検診を受ける

矯正治療が終わったあとも、歯や顎の状態は少しずつ変化していきます。後戻りを早く見つけて対処するためには、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

特に成長期の子どもは、骨や噛み合わせが変わりやすいため、見た目では気づきにくい小さなズレが生じていることがあります。歯科医院では、噛み合わせのバランスやリテーナーの適合状態、虫歯や歯ぐきの健康状態などもあわせて確認してもらえます。

「もう矯正は終わったから通わなくていい」と思わず、定期的に歯科医院で診てもらうことが、歯並びを安定させるうえでもっとも大切です。

小児矯正後に後戻りを起こしたときの対処法

小児矯正後に後戻りを起こして歯科医に診てもらう子ども

矯正後に歯が動いたことに気づいた場合は、できるだけ早く対応することが大切です。

まず、矯正治療を受けた歯科医院で検査を受け、どの程度後戻りが進んでいるのか確認してもらいます。そのうえで、必要に応じて再矯正やリテーナーの再装着などの対策がとられます。後戻りの程度が軽い場合は、リテーナーを再び装着するだけで改善が期待できることもあります。

反対に、後戻りの範囲が広い場合には、部分的な矯正や全体的な再矯正が必要になることもあります。

また、後戻りの原因が口周りの癖にある場合は、これらの癖を改善するための指導や対応も必要になります。後戻りに気づいたら自己判断で対応せず、適切な処置を受けることが、再発を防ぐうえでも重要です。

まとめ

滑り台を楽しむ父と子ども

小児矯正後の後戻りは、成長による変化や生活習慣、保定装置の使用状況などが関係して起こります。矯正治療が終わった直後の歯はまだ安定しておらず、その後の管理が歯並びを維持するうえで重要な役割を担います。

リテーナーの装着を継続し、癖の見直しや定期検診を欠かさないことが、整った歯列を長く保つポイントです。

後戻りの原因を理解し、早めの対策を始めることで、矯正成果を長く保つことができるでしょう。

小児矯正を検討されている方は、横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、わかりやすい説明と精密でなるべく痛くない治療を提供することを意識しながら、さまざまな診療にあたっています。虫歯・歯周病治療や小児歯科、予防歯科だけでなく、矯正治療などにも力を入れています。

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