注目の矯正治療法アソアライナーとは?特徴や費用を徹底解説
こんにちは。横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」です。
矯正治療の中で、最近注目を集めているのがアソアライナーです。この治療法は、患者さま一人ひとりに合わせて作られる透明なマウスピースを使用し、歯並びを整える方法です。
この記事では、アソアライナーの特徴を中心に、他の矯正治療法との違いや治療の流れ、費用、さらに選択する際の注意点について詳しく解説します。
アソアライナーとは
アソアライナーは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯列を整える治療法です。目立たず取り外し可能である点が大きな特徴で、軽度から中等度の不正咬合の矯正に効果を発揮します。
患者さまの歯列に合わせてカスタマイズされたマウスピースを作成し、段階的に歯を動かしていきます。
段階的なアプローチにより、ワイヤーやブラケットを用いた矯正治療と比べて見た目が自然で、治療中のストレスを軽減できる点が大きなメリットです。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際にも便利です。
アソアライナーのメリット
アソアライナーは従来の矯正治療とは異なる特徴を持つため、幅広いニーズに対応可能です。以下に、アソアライナーの主なメリットを詳しく解説します。
透明で目立たないデザイン
アソアライナーは、透明なプラスチック製マウスピースを採用しているため、装着中でもほとんど目立ちません。見た目を重視する社会人や接客業に従事する方にとって、治療中のストレスを軽減できます。
取り外しできる
アソアライナーは、食事や歯磨きの際に取り外せるため、装置に食べ物が付着する心配がありません。これにより、口腔内を清潔に保つことが容易になります。また、特別なイベントや会議などで一時的に外すことも可能です。
ただし、効果を最大限に得るためには、1日17時間以上の装着が推奨されています。
快適な装着感
金属製のワイヤーやブラケットを使用しないため、口腔内での異物感が少なく、装着中の快適さが向上しています。さらに、金属を使用しないことで口内炎や装置による口腔内の損傷リスクも軽減されます。
段階的な治療による負担軽減
患者さまの歯型に基づいて作成された複数のマウスピースを1~2週間ごとに交換しながら使用します。この段階的な治療方法により、歯を少しずつ動かすことで痛みや違和感が軽減され、無理なく治療を進めることが可能です。
部分矯正にも対応できる
アソアライナーは、全体的な歯列矯正だけでなく、特定の歯を調整する部分矯正にも対応可能です。このため、軽度の歯列不正を短期間で改善したい患者さまのニーズに応えることができ、柔軟な治療計画を立てられます。
金属アレルギーの心配がない
金属を一切使用しないため、金属アレルギーを持つ患者さまでも安心して使用できます。この特徴は、金属製のワイヤー矯正を避けたい方にとって非常に重要なメリットです。
アソアライナーのデメリット
アソアライナーは多くのメリットがある一方、注意すべきデメリットや制約も存在します。以下に、アソアライナーの主なデメリットを解説します。
適応症例に限りがある
アソアライナーは、軽度から中等度の歯列不正に対応可能な治療法です。重度の不正咬合や顎の位置異常がある場合には、十分な効果を得ることが難しく、ワイヤー矯正や外科的治療が推奨されることがあります。
装着時間の遵守が必要
治療効果を得るためには、1日17時間以上の装着が必要です。装着時間を守らないと、治療が計画通りに進まず、治療期間が延びる可能性があります。
定期的な交換の手間
治療中は、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があります。この定期的な交換は歯を段階的に動かすために欠かせませんが、交換のタイミングを守らなければ効果が得られない可能性があります。
交換スケジュールの管理や規則的な通院を負担に感じる方もいるでしょう。
自己管理が求められる
取り外し可能なため、アソアライナーには紛失や破損のリスクがあります。また、食事や歯磨きの際に取り外す習慣を忘れると、装置が汚れるだけでなく、装着時間が不足する可能性もあります。
このため、特に小さな子どもや自己管理が難しい方には不向きな場合があります。
重度の歯列不正への対応力不足
アソアライナーは、特定の方向への歯の移動には効果的ですが、大幅な歯の移動や複雑な歯列不正には対応が難しい場合があります。これらのケースでは、強力な力をかけることができるワイヤー矯正を推奨される可能性があります。
他のマウスピース矯正との違い
アソアライナーは、透明なマウスピースを使用した矯正治療の一つですが、他のマウスピース矯正といくつかの違いがあります。ここでは、アソアライナーと他のマウスピース矯正の主な違いを解説します。
<他のマウスピース矯正との違い>
項目 |
アソアライナー |
他のマウスピース矯正 |
---|---|---|
製作プロセス |
・患者さまの歯型を基に、歯科技工所で手作業でマウスピースを作製 |
・3Dスキャナーで歯型をデジタル化 |
適応症例 |
・軽度~中等度の歯列不正に対応 |
・軽度から重度の不正咬合まで対応可能なものもある |
治療計画の自由度 |
・歯科医師と技工士が治療計画を立案 |
・デジタルシミュレーションに基づいて治療計画を事前に作成 |
費用 |
・部分矯正が主流 |
・アソアライナーより高額になることもある |
治療期間 |
・軽度~中等度の症例に特化 |
・重度の症例にも対応可能 |
アソアライナーでの治療の流れ
アソアライナーを使用した矯正治療は段階的かつ計画的に進められ、患者さまの負担を軽減しつつ効果を最大化することを目指します。以下に、その治療の流れを解説します。
カウンセリングと診断
治療は、歯科医院でのカウンセリングから始まります。歯列や噛み合わせの状態を確認し、アソアライナーの適応が可能かを診断します。
診察では、歯列の写真撮影、レントゲン撮影、口腔内スキャンが行われ、歯や顎の状態が詳細に記録されます。診断の結果をもとに、治療計画の概要や費用、期間について説明が行われ、患者さまの疑問や希望も話し合います。
精密検査と治療計画の作成
初診での診断後、さらに精密な検査が行われます。歯型の採取や追加のレントゲン撮影を行い、歯の動きや噛み合わせの改善目標を細かく設定します。
このデータを基に、治療計画が作成され、歯の動かし方、使用するマウスピースの数、交換スケジュールなどが決定されます。患者さまの生活スタイルや要望を考慮して治療スケジュールを組みます。
マウスピースの製作
治療計画に基づき、患者さま専用のマウスピースが製作されます。このマウスピースは患者さまの歯型にぴったりと合うように設計され、歯列を段階的に動かすための精密な仕様が特徴です。製作には通常2~3週間を要します。
治療の開始
完成したマウスピースが歯科医院に届くと、治療が開始されます。初回の診療では、マウスピースの正しい装着方法や使用上の注意点について説明が行われます。
患者さまは、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら治療を進めます。1日17時間以上の装着が推奨されており、このルールを守ること非常に重要です。
定期的な通院と経過観察
治療期間中は、数か月に一度のペースで歯科医院を訪れ、歯の動きやマウスピースのフィット感を確認します。必要に応じて治療計画の微調整が行われ、新たなマウスピースが作製される場合もあります。
定期的なチェックにより、計画通りの治療進行が確保されます。
治療完了とリテーナーの装着
治療が完了したら、最終的な歯列の状態を確認し、矯正した歯の後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)が装着されます。リテーナーは治療後の歯列を安定させ、美しい歯並びを維持するために重要です。
装着期間や使用方法については歯科医師から詳細な指導が行われます。
アソアライナーの矯正期間
アソアライナーによる矯正期間は、治療範囲や歯列の状態に応じて異なりますが、一般的には4か月から1年半程度が目安とされています。
短期間で済む部分矯正の場合
前歯の軽い隙間や、部分的な乱ぐい歯などの軽度な症例では、治療範囲が限定されているため短期間で治療が完了します。これらの場合、4〜6か月程度で矯正が終了することが多く、短期的な改善を希望する患者さまに選ばれています。
全体矯正の場合
叢生(乱ぐい歯)が目立つ場合や、歯列全体を整える必要がある場合には、治療期間が長くなります。全体矯正では、歯列全体を均等に整えるため、慎重かつ計画的に治療が進められます。この場合、1年から1年半以上の期間を見込む必要があります。
アソアライナーの費用
アソアライナーの費用は、部分矯正の場合で約10万円~30万円、全体矯正の場合で約50万円~100万円が目安とされています。
部分矯正は治療範囲が限定的であるため、費用を抑えられる傾向があります。全体的な矯正が必要な場合は、複数のマウスピースを製作する必要があるため費用が高くなることが多いです。
まとめ
アソアライナーは、透明なマウスピースを使用した矯正治療法で、目立たず取り外し可能な点が大きな特徴です。軽度から中等度の歯列不正に対応可能で、部分矯正や短期間の治療を希望する患者さまに選ばれています。
他のマウスピース矯正と比較すると、柔軟な治療計画が立てられる点がメリットですが、重度の不正咬合には対応が難しい場合もあります。審美性やライフスタイルを重視する方にとって、アソアライナーは有力な選択肢となるでしょう。
アソアライナーを検討されている方は、横浜市泉区「立場駅」より徒歩1分にある歯医者「立場駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、わかりやすい説明と精密でなるべく痛くない治療を提供することを意識しながら、さまざまな診療にあたっています。虫歯・歯周病治療や小児歯科、予防歯科だけでなく、矯正治療などにも力を入れています。